海外渡航ワクチンとは
外国では、日本にはない感染症が発生しています。また、日本にいる時よりも感染する危険が大きい病気があります。予防接種を受けることで予防できる病気は限られていますが、予防接種を受けることで感染症にかかるリスクを下げることができます。必要な予防接種は、渡航先、渡航期間、渡航形態、自身の年齢、健康状態、予防接種歴などによって異なります。
事前に渡航先の感染症情報を収集するとともに、それぞれの予防接種について理解した上で、どの予防接種を受けるかを決める必要があります。
予防接種の種類によっては、数回接種する必要のあるものもあります。海外に渡航する予定がある場合には、なるべく早く（少なくとも出発3か月以上前から）、接種するワクチンの種類と接種日程について是非ご相談下さい。その際には母子手帳など過去の予防接種歴をお手元にご用意ください。
詳しくは厚生労働省検疫所ＦＯＲＴＨのホームページをご参照下さい。
国・地域別に接種しておきたい予防接種の情報などが記載されています。
当院で取り扱っているワクチンと一般的な接種スケジュール、価格、有効期間、予診票について
| 予防接種 | 接種回数 | 価格/回 | 接種日 | 有効期間 | 予診票 |
|---|---|---|---|---|---|
| 麻疹風疹※1 (MRワクチン) |
2回 | 10,000円 | 初回、4週後 | 20～30年 | ダウンロード |
| A型肝炎※2 | 3回 | 8,000円 | 初回、2～4週後、半年～1年後 | 5～10年間 |
ダウンロード |
| B型肝炎 | 3回 | 5,000円 | 初回、4週後、半年～1年後 | 10年以上 | ダウンロード |
| 破傷風※3 | 3回 | 3,500円 | 初回、4週後 半年～1年後 | 10年間 | ダウンロード |
| 狂犬病※4 | 3回 | 17,000円 |
初回、1週後、3週～4週後 | 2年間 | ダウンロード |
| ポリオ※5 | 3回 | 11,000円 | 初回、4週後、6～12ヵ月後 | 10年 | ダウンロード |
| 日本脳炎※6 | 3回 | 7,500円 |
初回、1～4週後、1年後 | 4年間 | ダウンロード |
| 髄膜炎菌 | 1回 | 26,000円 | 3～5年 | ダウンロード |
- 1麻疹風疹ワクチン：渡航地域にかかわらず過去に2回の接種をされていない方は渡航前の接種を推奨。接種歴が不明の方は血液検査にて抗体価をしらべ、低い場合に接種をすることも可能。大人は通常1回接種だが、効果を高めるため２回接種することも可能。
- 2Ａ型肝炎：2回接種で約2年、3回接種で約5～10年間有効。
- 3破傷風：1969年以降生まれで小児期に3種混合ワクチン（ジフテリア、破傷風、百日せき）を受けている方は1回の追加接種でよい。約10年間有効
- 4狂犬病：3回のワクチン接種後に咬まれた場合はさらに追加接種が必要。
- 5ポリオ：小児期に基礎接種が完了している方は、不活化ワクチン1回の追加接種を行う。過去の接種回数がないか不十分な場合は，ポリオワクチンとしてトータルの接種回数が3回以上となるように接種を行うのがおすすめ。
1975年～1977年生まれの人は、免疫が低く、渡航先が流行国でなくても追加接種が勧められる。 - 6日本脳炎：大人は通常は1回の追加接種のみを行う。
- 複数回接種の必要なワクチンは、出国までに少なくとも2回までは終了したほうがよいとされています。
